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―えぇ!TOKIさんの歌詞が大好きなもので(笑)
TOKI:
[-sickbed-]っていう曲があるんだけど、「これは個人的に大事な曲だからね!」という余計なプレッシャー付きで受取ったのよ(笑)受取ってスグに[-sickbed-]っていうタイトルが浮かんでね。それの定義に合わせて歌詩をつけていったんだけどさ。私はC4の歌詩に説明は要らないって、よく言ってるんですけど、[-sickbed-]は説明どころか、ちょっとした小説みたいな感じなんです。具体的にも程があるってくらいのレベルで。
―はい
TOKI:
あまりにもリアル過ぎて「これ、大丈夫かな?」っていう不安があったんです。先程言った「冒険しよう!」っていう定義の下に言っても、あまりにも冒険し過ぎてるっていう不安と恐怖があったんです。それこそ自分のソロ作品とかじゃなきゃ許されないレベルとでも言うのかな?とにかく不安でした。でも、何回も、その歌詩で歌って「この曲には、この歌詩しかない!」っていう自信も芽生えてきてさ。最初にTomoi君とヒロ君に聴かせたの。そしたら「もう、言葉になりません」みたいな事を言われて、無論イイ意味でね。で、それをとうとうTAKUROに渡したのよ。いや〜、もう渡した時から思いっきり否定されるか思いっきり賞賛されるかのどちらかなのかは分かってたから、ヒヤヒヤもんだった(笑)そしたら「聴いたよ。・・・凄いよ。本当に素晴らしい曲になった」って言ってくれてね。以降は凄く自信を持って冒険するようになった。みたいなエピソードがあったのよ。
―[-sickbed-]ですね。楽しみです
TOKI:
あと「Alstromeria」っていうアルバムと同じタイトルの曲があるんだけど、これは子供達を対象に書いた歌でね。人生で初かな?子供達を対象にして書いたのは。これはアコースティックで、この前TAKUROとの公開収録(20108月1日,江東区台場「GLAY LIB
CAFE/TAKURO MOBILE MEETING公開収録」)で一回演りましたね。「アルストロメリア」は福祉がキッカケで創られるアルバムだけど、そういう事に触れて書いた唯一の楽曲です。
―なるほど。残るもう一つの方の問題を教えて下さい
TOKI:
それはやっぱ歌ですよ。例えばさっき言った[-sickbed-]の歌詩はそういう感じなので、抑揚をつけるのか朗読っぽく棒で歌った方が良いのか、その針の振り方が微妙でね。結果、[-sickbed-]は前半は抑揚をあまりつけずに、後半は部分部分に抑揚をつけて、とかさ。[-Alstromeria-]に関しては、あんまり抑揚に針を振っちゃうと止め処なく溢れ返っちゃうんで(笑)とかね。そういうバランスを取りながらRECしてたんですけど、これだけの男達の思いが入ったサウンドがヘッドフォンに流れる度に感極まる時が多くてね(笑)でも、その先にC4を応援し、待って下さっている方々とか、友愛学園の子供達、職員さん達の事とか、STEALTHの音を楽しみにして下さっている方とか、Keasler Japanのスタッフの顔を思い浮かべて頑張ってまし
た。もう自分の横っ面をRECブースで何回張り倒した事か(笑)自分で言うのもナンだけど、私のビンタはかなり痛いです。一瞬クラッとしますから(笑)
―みんながTOKIさん頑張り過ぎないで!と思ってましたよ
TOKI:
いや、自分の事なんてどうだっていいと思っているんですよ。無論、自分が倒れたら色々な面で支障をきたすでしょうけれど(笑)でもさ、私に出来る事は突き詰めると、きっとそんな事しかない。今回のSTEALTHに関してなんやかんや言う人もいたし、思いと言うよりかは参加ミュージシャンのファンとして「アルストロメリア」を楽しみにしてくれている人もいる。まぁ、人それぞれだと思うんです。何を言っても解ってくれない人もいるでしょう。結局は私という人間を良く見ようとする視点で見てくれているか、そうでないかに尽きると思うんです。私のやる事、やっている事には必ず意味がある。それの説明が為されていない時は裏側に明かせない理由が必ずある。私はTOKIという存在を根底で信じてもらえるようにC4を頑張ってきたつもりです。TOKIという存在が上っ面で行動する事は何より私が許しません。全てに必ず意味がある。そういう事を信じてもらうって事を突き詰めると、ブログとかで一生懸命状況説明をする事ではなく、妙な策を弄する事でもなく、ただただ愚直に「アルストロメリア」を完成させて、身体で感じてもらうしかない、と思うんです。とにかくね、今回のアルバムは自分的にあまりにも背負うモノが多すぎる。でも、自分に限界はない。ギブアップはない。出来ないとは言わない。そういう私の姿を見て欲しかった。私自身にも見せたかったしね。
―「人を知るには、その人の友人を見ろ」という諺があるじゃないですか?TOKIさんという存在自体が上っ面だけの人だったら、これだけのメンバ−は集まらないと思います
TOKI:
自分にとって人との出逢いこそが最高の財産だと思っています。私はTOKIという存在に理想の男でいて欲しいだけなんです。その為には無茶もするし、まぁ、正直辛い時もありますよ、ヤセ我慢が基本ですから(笑)漫画とか映画の中なら人気バンドのメンバーが集結してチャリティアルバムを創る!なんてありそうだけど、現実の世界でそれを本当にやるなんてのは、相当の思いと不屈のガッツが無ければ絶対に出来ない。最初は「子供達の為に」って言うのが入り口だったけど、今は「それに立ち向かう男達の姿」っていうのを世に訴えたい。こんな非効率的で精神力と労力のかかる事をやるミュージシャンは、そうはいないと思う。だってバンドってさ、突き詰めれば自分以外の人を応援する事とも言えるでしょ?そういう対象になるべき人ってのは、それ相応のモノを持っていなければ!って思うの。そして、そんなモンを生まれながらにして持っている人はいない。やっぱ努力を人一倍重ねる事が出来る人でなければなって思うんです。「俺はTOKIってヤツを応援してんだよ!」「私はC4っていうバンドが大好きなの!」「STEALTHのアルバムを買おうと思ってるんだ」っていう事に胸を張らしてあげたい。それは私だけじゃなくて全参加メンバーも思っている事だと思う。じゃなきゃこんなに頑張れないよ(笑)
―ご自分に厳しいのは良く存じてますけど、無理はしないで下さいね
TOKI:
いや、無理でも無茶でも、今はそれをする時です。言い換えれば自身のカラを破るチャンスとも言える。私は人に言っておいて自分は出来ないっていうのがイヤでね。口で偉そうな事を言うなら誰でも言える。とにかく私はTOKIという存在を通じて何事もリアルに感じて欲しいって事です。ファンタジー要素は自分にはもう要らない。
―わかりました。では身体を壊さないように!と言い換えさせて下さい
TOKI:
う...わかりました(笑)
―それで気になるアルバムの発売日なのですが・・・
TOKI:
そうなんだよね。本当は9月末に発売するつもりだったんです。その根拠はただただC4の今までの音源のスケジューリングに合わせたっていう一点だったんです(笑)だってC4の音源は「必要としてくれている人の手元に確実に届くだけで良い」って思ってたからね。ただ、この「アルストロメリア」に関しては子供達の為になるっていう事から「なるべくたくさん売りたい!」って思ったの。その辺はTAKUROとも話してね。もうすぐ、もうすぐ発表出来ると思います。
―それでは最後に一言お願いします
TOKI:
C4ではギタリストを募集しています!いや、本当に(笑)この「アルストロメリア」の先に見える景色を一刻も早く皆さんと見たいです。
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